押出し整形セメント板の製品検査。
単にセメントを金型から押出したままの素朴な表情を作れないだろうか?
偶然がきっかけでしたが、工場での製作工程の検証から始まって、
メーカーサイドとリアリティーある方法を探りながら、試行錯誤。
それほど逸脱した意識はありませんでしたが、大手メーカーとのやりとりなので念書?まで取られましたが、何とか製作まで辿り着いた。
現地にて確認した抜出し検体は、日なた・日影それぞれの状況で設置して表情を確認した。
ただ、オートクレーブ養生の過程で表状にばらつきが生じるため、現場での設置については出たとこ勝負の様相。
全品の確認する事も難しいのですから。
まあ、陶磁器を窯で焼く時の仕上がりのムラの様な感覚で見守るしかないですね。
話しは変わりますが、7月から台湾のTunghai大学の3年生1名がインターンで事務所に来ています。
日本の建築のディテール・精度に興味があるとの事。
今回の製品検査にも同行して研修を行いました。
工場の担当者さんにそんな話しをしたところ、急遽製造ラインを案内して頂き、製作工程について事細かに説明を受けました。
担当者さんのホスピタリティーに感謝しつつ東京に戻ります。




